上級編 vol.4 「競輪くじで“億り人”になれるのか?」
2018/12/27 18:00
ウエノミツアキ
複数レースの勝者を予想(もしくは自動選択)して当たれば最大12億円!
競輪が好きでよくやっているという話をすると、こう言って来る人がいます。
「あんなもん当たってもせいぜい何万、何十万だろ? それだったら宝くじを買って何千万、何億という夢を見るよ」
「へぇ~、そうなんだ。でもさ、例えば2018年の年末ジャンボ。1等前後賞を合わせて最大10億円だよね? 競輪にはそれを超える、最大12億円になるくじがあるのを知っている?」
「えっ!?マジで!」
「しかもほぼ毎日やっている」
「マジかよ!なんていうくじか教えてくれ!!」
それが「チャリロト」と「Dokanto!」です。
通常の車券は「7賭式」と言って、7つある賭式の中から好きなものを選んで予想を的中させるものです。→詳しくは初級編vol.4参照
「7賭式」は1つのレースの中で着順を予想して当てるのですが、それに対して複数レースでの予想を投票できるものとして「重勝式」があります。
公営競技ではその昔、中央競馬で重勝式が行われていました。しかし1961年に発売中止。それから46年経った2008年4月、競輪が先陣を切って重勝式を復活させたのです。
それが平塚競輪場においてインターネット投票限定で発売を開始した「チャリロト」です。
その4年後の2012年4月、「Dokanto!」が発売されます。
vntkg競輪は「チャリロト」と「Dokanto!」に投票できます。
トップ画面にあるこのバナー。
これをクリックすると現在投票できるものが一覧で表示されます。
いろいろな種類がありますよね。
それぞれどのようなものなのかを説明していきましょう。
<Dokanto!>
特定の競輪場での開催にて、その日の複数レースで1着、または1着と2着の選手をすべて当てる形式の投票です。
「Dokanto!7(ドカントセブン)」と「Dokanto!4two(ドカントフォーツー)」の2種類あり、いずれも1口200円から購入可能。
車番号の選択は購入者が行うのではなく、コンピューターがランダムに決める「クイックピック」という方式を採用しています。発行された車番は1口につき10回まで選び直すことができます(一部を残してのキャンセルは不可)。
●Dokanto!7(ドカントセブン)
・対象となる開催日、開催場の最終レースから逆算して7レースが対象。
(12レース立てなら6レースから12レースが対象)
・対象レースで1着になる選手を全部的中させる「7重勝単勝式」。
・的中がなかった場合、次回の対象開催日にキャリーオーバーされ、払い戻しの上限は12億円。
・的中確率は9車立てで「478万2969分の1」。
●Dokanto!4two(ドカントフォーツー)
・対象となる開催日、開催場の最終レースから逆算して4レースが対象。
(12レース立てなら9レースから12レースが対象)
・対象レースで2着以内に入る選手(着順不問)を全部的中させる「4重勝2連勝複式」。
・的中がなかった場合、次回の対象開催日にキャリーオーバーされ、払い戻しの上限は12億円。
・的中確率は9車立てで「167万9616分の1」。
<チャリロト>
特定の競輪場での開催にて、その日の複数レースで1着の選手をすべて当てる形式の投票です。
全部で4種類あり、「チャリロト」は1口200円から。「チャリロト5(ファイブ)」「チャリロト3(スリー)」「チャリロトセレクト」は1口100円から。
車番号の選択は、「チャリロト」はコンピューターがランダムに決める「クイックピック」方式ですが、他の「チャリロト5(ファイブ)」「チャリロト3(スリー)」「チャリロトセレクト」は自分で予想して決めます。
「チャリロト」にて発行された車番は1口につき10回まで選び直すことができます(一部を残してのキャンセルは不可)。
●チャリロト
・対象となる開催日、開催場の最終レースから逆算して7レースが対象。
(12レース立てなら6レースから12レースが対象)
・対象レースで1着になる選手を全部的中させる「7重勝単勝式」。
・1口200円で車番号選択は「クイックピック」方式。
・キャリーオーバー制を採用しており、払い戻しの上限は12億円。
・キャリーオーバーはグループで共有される場合がある(グループ分けは下)。
・的中確率は9車立てで「478万2969分の1」。
・「Dokanto!」の対象レースでは発売されない。
●チャリロトセレクト
・対象となる開催日、開催場の最終レースから逆算して7レースが対象。
(12レース立てなら6レースから12レースが対象)
・対象レースで1着になる選手を全部的中させる「7重勝単勝式」。
・1口100円で車番号は自ら選択する。
・キャリーオーバー制を採用しており、払い戻しの上限は6億円。
・キャリーオーバーはグループで共有される場合がある(グループ分けは下)。
・的中確率は9車立てで「478万2969分の1」。
●チャリロト5
・対象となる開催日、開催場の最終レースから逆算して5レースが対象。 (12レース立てなら8レースから12レースが対象)
・対象レースで1着になる選手を全部的中させる「5重勝単勝式」。
・1口100円で車番号は自ら選択する。
・キャリーオーバー制を採用しており、払い戻しの上限は6億円。
・キャリーオーバーはグループで共有される場合がある(グループ分けは下)。
・的中確率は9車立てで「5万9049分の1」。
●チャリロト3
・対象となる開催日、開催場の最終レースから逆算して3レースが対象。
(12レース立てなら10レースから12レースが対象)
・対象レースで1着になる選手を全部的中させる「3重勝単勝式」。
・1口100円で車番号は自ら選択する。
・キャリーオーバーはなく、的中がない場合は全員に購入金額の70%が払い戻される。
(通常の投票券の特払扱いと同じ)
・的中確率は9車立てで「729分の1」。
☆「グループ開催」とは?
複数の競輪場がグループになり、同じグループの競輪場で「チャリロト」のキャリーオーバーを引き継ぎ発売すること。
・グループA:平塚、川崎、小田原、松山
・グループB:伊東、静岡、千葉、いわき平、向日町
・グループC:奈良、玉野、高松、高知、広島
・グループE:松戸(単独開催)
・グループG:豊橋、別府、熊本、小倉、松阪
各「競輪くじ」の説明は以上になります。
ちなみにどのくらいの的中配当が出ているのかといいますと、「チャリロト」「Dokanto!」の的中配当ベスト3が以下。
<「チャリロト」的中配当ベスト3>
◎1位:2010年10月21日 平塚競輪場 9億598万7400円(公営競技史上最高配当)
○2位: 2012年12月31日 伊東競輪場 5億2462万7700円
▲3位:2014年1月23日 玉野競輪場 4億9635万円
<「Dokanto!7」的中配当ベスト3>
◎1位:2014年8月30日 富山競輪場 4億8426万6440円
○2位:2015年12月8日 佐世保競輪場 3億189万5540円
▲3位:2017年3月19日 高松競輪場 2億6803万6040円
<「Dokanto!4two」的中配当ベスト3>
◎1位:2012年10月7日 岸和田競輪場 1億9440万3740円
○2位:2017年9月24日 青森競輪場 1億6555万3040円
▲3位:2014年1月31日 奈良競輪場 1億6290万4940円
というわけで、確実に競輪で「億り人」が誕生しているのです。
そこに近づくにはどうしたらいいのか?
とりあえず買わないと当たらないので買うとして、いつ買うのがベターなのか?
☆キャリーオーバーが貯まっているときを狙う。
☆ガールズやチャレンジ、ミッドナイトなど、7車立てが対象のときを狙う(単純に確率UP)。
☆競走得点の低い4番、6番、8番(ヨーロッパ)が絡むまでキャンセルする。
(あえて的中率を下げて高配当狙い)
この辺りを目安に数千万から億単位でキャリーオーバーしていたら買ってみてはいかがですか?