vo.12ウエノ的「KEIRINグランプリ2018」展望
2018/12/28 18:00
ウエノミツアキ
ついに今年もこのレースがやってきました!
今年活躍したトップ9の選手が集まり、400バンク7周の一発勝負で優勝した選手は1億円が手に入る、今年最後のビッグレース。グランプリがいよいよ12月30日に行われます。
毎年、選手が決まり、車番が決まり、ラインが見えたら予想をこねくり回し始めるのですが、その途中経過をご紹介しましょう。これを書いている、開催から1週間前時点での予想です。予想は生き物なので直前まで何度も変わるかもしれませんが、ご了承ください。
12月18日に行われた前夜祭でのコメントを元にしたラインはこんな感じ。
・③脇本雄太-①三谷竜生-⑨村上義弘-⑤村上博幸
・⑦平原康多-⑧武田豊樹
・②浅井康太、⑥清水裕友、④新田祐大は単騎
5月の日本選手権(ダービー)決勝と同じに並びになる近畿4車。
前夜祭にて村上義弘選手は「今年、近畿を引っ張ってきたのは脇本と竜生。迷ったが、今年1年競輪界を盛り上げたのは脇本と竜生の存在が大きい。それを自分が崩すわけにはいかない」とコメントしており、熱い心で仕事する気マンマンという感じ。続く弟の村上博幸選手も同じ気持ちだろう。
もうひとつのラインが、大きなレースで何度も連係している朋友2人、平原選手と武田選手。残りの3人は単騎で勝負する。
さて、まずはスタート。前夜祭で白いボールをつかみ、①号車を指名した三谷選手は「スタートの位置が有利になる」とコメントしているとなれば、Sを取りに来る可能性大。近畿4車は前団にて正攻法に構えると考えられる。
②号車の浅井選手はスタートで①三谷選手に付いていき、近畿の後ろに付いておいて様子を見るという作戦だろう。④の新田選手も流れでそのまま②浅井選手の後ろで、⑥の清水選手がその後ろ……とはすんなり決まらず。⑦平原選手も近畿の後ろを欲しがるはず。そこが奪い合いとなり、結果的にこの周回と予想。
③脇本①三谷⑨村上義⑤村上博・②浅井・⑦平原⑧武田・⑥清水・④新田
④新田選手がそこまで引くのかというのはあるが、ナショナルチームの合宿先から届けた前夜祭でのライブ映像にて「先行、捲り、追込み、すべてを駆使してがんばります」とコメントしている。つまり、自分から仕掛けていこうという作戦じゃないかと見ているのだが、どうだろうか。
競輪祭決勝で4番手から仕掛けて③脇本選手の先行を捲れなかった⑦平原選手は最初に動きたくないはず。できる限り、若手⑥清水選手の動き出しを待ちたいところ。それに応えるように……と言いたいところだが、前述した通り、青板ホームから動くのは④新田選手と見ている。自分が動いてレースを動かしたほうが間隙を突きやすいという、国際経験豊富な選手ならそう考えるかなという見立て。去年のように様子を見すぎて捲りに出遅れるというのは避けたいはずかと。
⑥清水選手は自分より早く動いた④新田選手に驚き加減で付いていき、2車は③脇本選手の横まで上がる。それでフタをするかと思いきや、③脇本選手はすぐに引くと予想。近畿4車が引くのに合わせて⑦平原選手が⑥清水選手の後ろを上がっていき、そのラインの後ろに②浅井選手が続くかと。その結果……。
④新田⑥清水・⑦平原⑧武田②浅井・③脇本①三谷⑨村上義⑤村上博
この形で赤板ホーム。まだ動きたくないけど③脇本選手よりは先に動きたい⑦平原選手。できれば⑥清水選手の先行に付いていき、③脇本選手が出る前に発車してペースを取りたい⑦平原選手だったが、まさかの④新田選手が先頭に。一瞬、膠着したところで④新田選手が踏み出すと予想する。
自分が踏めばとりあえずペースで進んでいくしかないという算段。ちょっと強めに。だが、足は残す程度に。結果、ジャンまで一本棒。そこで③脇本選手が満を持して発進!⑦平原選手が抵抗するように発進!そこの争いを見て、④新田選手が本気で踏み出す。⑥清水選手が付いていく。
④新田選手は8月から競輪をしていないが、ナショナルチームで鍛えた足は間違いないだろうと。年が明けて2019年1月8日からインドネシアで行われる『アジア選手権トラック2019』に向けて、足を仕上げてきているだろうと。③脇本選手も同様に仕上げてきているはずだが、「打倒脇本」を掲げて身体を絞り上げてきた⑦平原選手を抜くのに一苦労。気付けば④新田選手と⑥清水選手との距離は離れたまま……フィニッシュ。
えー、以上がウエノの予想です。
要するに④新田選手が不気味なんですよ。ですよね、みなさん。④新田選手さえいなければ、補欠の原田研太朗選手が代わりに入ってくれたら、どれだけ予想が楽か……。
今年を象徴するという意味では、年度代表選手とも言える③脇本選手と稼ぎ頭①三谷選手の表裏、1=3が本線でしょう。唯一の4車ラインですし、対抗するのは2車ラインだけですし。
ただ、あれだけ③脇本選手が強いということは、一緒に練習している④新田選手も同様に強くなっているはず。無双だった昨年から今年初めのレベルかそれ以上のはず。去年の反省を生かすなら、積極策に出るはず。となれば、前述の展開になり、買い目は……。
④新田選手-⑥清水選手からの総流し。46全。追込みがそこまで有利じゃない静岡で、展開がこの通りなら⑥清水選手の差し目はいらないかと。むしろ⑥清水選手-④新田選手と先頭に立つ可能性を考えると、④新田選手からの総流しも抑えておこうかと。
というわけで、KEIRINグランプリ2018、ウエノの買い目はコレ!(2018年12月23日現在)
46全、4全全。
出した予想は買うのがポリシーなので、この目は確実に買います。
同じ目を予想したみなさま、共にド高目で喜びましょう!